俺たち工務店ズ HOUSE MAKING LIBRARY

Review of just the right size,distance 距離感・サイズ感・納まりで暮らしを見直すー
マンションフルリノベ

ワーママのおうちレポート17

みなさん、こんにちわ! ユウコです。

この春からいよいよ、我が家の下の子も小学生に上がります。
以前リフォームのときに、姉妹並んでお勉強できるデスクスペースも作ってもらっていて◎
しかし、ふと、妹ちゃんのランドセルはどこに置けるかしら?と。
キャンプ道具や子供の習い事グッズやらで、ふくれにふくれ上がった我が家のリビングスペース^^;
4月までには収納を見直ししたい!と思っている、最近の私です。

さて、今回見せてもらったのは、福岡市東区、
約87平米ほどのマンション一室をフルスケルトン&リノベ−ションしたお部屋です。

ところで、タイトル内の「おさまり(納まり)」という言葉。みなさんご存知でしょうか?
私もこのワーママレポートを書く以前は知らなかった言葉ですが、
家づくりのシーンになると、専門家がこぞって口にするこの「納まり」というワード。

グーグル先生に聞いてみると、
「部材同士の取り付け具合や取り合わせの状態。 または総合的な仕上がり具合。 合理的で調和がとれた取り合わせになることを、納まりがよいという。」だそう。
スッキリとキレイに、あるべきところに納まっていて、ちょうどよい感じというのが私なりの解釈です。

このお話は、納まりや、距離感、サイズ感などの見直し&アップデートにより、格段に暮らしの満足度が上がった!というところがポイント。
それでは、今までの経緯からはじめますね。


このマンションは、施主さまご夫妻が結婚当初に購入されたもの。

最初は、このマンションを売って近所に土地を探し、戸建てへの住替えをする予定でした。
でも、プランはがらっと変わり、このマンション自体をフルリノベすることになったのです。

当初、子どもたちのために、校区を変えずに住み替えをしたいと思われていたご夫妻は、近所で土地を探しました。
しかし、探せど探せどなかなか思うような土地に出会えなかった。その期間はなんと2年ほどにも。

そのうちに気になる土地があらわれます。
ずっと探してきただけに、やっと見つかったと、勇み足でその土地を仮契約。

そして、仮イメージで家の設計図を作ってもらったところ・・・
そこは広さ的にも希望の条件には満たないことが、後から判明ー
戸建てには廊下や階段もあり、建ぺい率や容積率もあるので、実際の生活スペースを考えると今のマンションとほぼ変わらない・・・
その上、珪藻土や天然木など自然素材へのこだわりなどもあって、予算オーバーという状況に(泣)

ご夫妻は悩みながら、以前から住替えを相談していたチームの人たちに相談しました。
メンバーは飯尾建設の大沼さん、ハラプロの原さん、ナガハマデザインスタジオの板野さんと川上さん。

そもそも、住み替えたい理由は以下のようなことから。
・ もともと 大家族で育った奥さまは、人が集まって楽しく快適に過ごせる家にしたい
・ 冷え性なので、床暖房を入れて、冬でも暖かく過ごしやすい家にしたい
・ 子供たちのためにも、校区をなるべく変えずに住み替えをしたい

すると、もしかして戸建てじゃなくていいのでは?というお話に。
今のマンションの不便さや、自分たちの暮らしにカスタマイズされていないことが問題だと気づいて。
なので、マンションを住みやすくリノベーションしたら、欲しい暮らしは手に入るということに。

自分がずっと欲しかったものは、実は最初からここにあったんだ!
というわけで、一度は終わったと思った物件が、プロの手にかかり、新しく生まれ変わりました。
さっそく見せてもらいましょう。

カーテンいらずで開放感ありのリビング

リビングすっごく明るいと思ったら、なんとカーテンなし!
階数が高いので、外からの視線が気にならないし、目の前を遮ぎるものが何もない。
もっと田舎では、カーテンなしもありだろうけど、市内でこれは贅沢なこと。

床はナラのフローリング、家全体の壁は珪藻土で、体に優しい自然素材でできています。
珪藻土の良いところは、調湿できることや脱臭効果など。
部屋の湿度状況によって、湿気を吸収したり放出したりと、人間にとって快適な湿度40~60%を自動で保つ「呼吸する壁」ともいわれているそう。なので、湿度の高い夏は湿気を吸収し、逆に乾燥している冬は湿気を放出するので、年中快適に過ごすことができます。


リビングの隣は子ども部屋。
この家、部屋が縦に並んでいて、窓で縦につながっている。窓をあけると一続きで風通しも最高です◎

リノベ前後で子どもたちに劇的な変化が!?

子ども部屋は、ドアを挟んで左右に兄弟それぞれプライベートスペースが。上がベッドで下は収納。


正面は兄弟の机が並んでいるというレイアウト。
お勉強は並んで、寝るときはそれぞれに。
宿題をお兄ちゃんに教えてもらったりもするのかな。

服・おもちゃは自己管理、準備片付けも自分で。
この部屋になってから、子どもたち、夜はそれぞれのベッドでさっと寝てくれるようになったそう。
「本当に楽になったんですよ〜^^」と。

自分の居場所ができた→嬉しくてそれを大事にしたいと思う→子どもたちのモチベーションがぐっと上がり、その結果自立がうながされたという感じかな。ほんとに環境づくりって大切。
うちの子も来年1年生なので、何らかの形で、こういうこと取り入れて行きたい学びポイントです◎


上のベッドは完全に秘密基地のよう!海賊船ごっこをしているらしい^^

キッチン&ダイニングの距離感が会話をするのに心地よい

ご夫妻は、仲間と集まって、飲んだり食べたりするのが大好き。
ちなみに取材の前日も、子供のお友だち家族と、ここで鍋パーティーをされたそう。
このキッチンとダイニングの距離感が、会話するのに心地よい。
料理や片付けをしながらも、おしゃべりがはずみそう♡ホームパーティーにもぴったり。
カウンターキッチンだけど、高さがあって手元が見えないのもGOOD。洗い物が多少溜まっても、見えないから気になりません。


そして、奥にはパントリー棚まであるので、食材や飲料類もたっぷり買い置きできる◎

床暖・ヒーター・オーブンに衣類乾燥機まで!オールガスの家
毎度毎度言っておりますが・・・床暖房いい!暖かくて最高◎ こちらはガスの温水式床暖房でした。
そしてキッチンには、わたくし憧れのガスオーブンが。(予熱が早くて、焼き上げのパワーが強い)
取材時に、お話をしながら奥さまがクッキーを焼いてくれて、もちろん手際がいいのもあるけど、作り出して30分もかからずに焼き上がった!このスピードに、憧れがさらに募る・・笑

そして、衣類乾燥機もガス。


洗濯機の上の部分が乾燥機。こちらも全自動洗濯機のものよりも、乾くスピードが断然早くて、なんと5キロの洗濯物が50分で乾くのだそう!洗濯物は、一切外に干さないと言われていました。
間取りは大きく変わっていないのに、生活満足度が格段にアップ
驚いたことに、以前の間取りを見せてもらったら、大幅に間取りは変わっていない!水回りの位置もほとんどそのまま。
それなのに、こんなに居心地がよくなって、生活の満足度があがったのは、他ならぬしっかりと希望していたことが叶えられたからでしょう。


玄関入ってすぐの部屋は、なんとサンドバックをつけていて、トレーニングルームでした。
「新居で希望していたことは、全て叶いました^^」と言われるのもわかる。

リノベ前は廊下が暗くて玄関も狭いし、人が来ても靴が玄関からあふれて入らなかったそう。


今は玄関から廊下、リビングまでがスコーンと抜けていてとても明るい雰囲気。
玄関の土間を広げて使いやすくなっていたり、廊下も照明であかるくなっていたり。
ほぼ同じ間取りなのに、サイズ感や距離感、納まり等を見直したら、こんなにも快適に暮らせるように。

風水建築という考え方

奥さまは、もともと風水建築コーディネーターの原さんと前職からのお付き合いがあり、最初から風水面での相談をされていました。
取材の日に、私も原さんに直接お話を聞くことができたので、そのお話もすこし。

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引っ越しをする方位や間取り(地理風水)は有名だけれど、引っ越しの日取りーつまりスタートの日に吉報日を選ぶことも大切。
また、その家に住む家族全員の運気を見て、寝るときの頭の向きをそれぞれ吉方位にする、あるいは凶方位を避けるということが大事だそう。(寝ている間にリセットされたり、パワーがチャージされるので、寝るときの方向は特に)

ただこれも絶対というものでもなく、
例えば、方位や間取りがあまりよろしくない状況の場合は、日取りに吉報日を選ぶことで、方位や間取りのマイナス面を軽減できる。
全てにベストを選ぶことは、なかなか難しいのが現実なので。

風水はバランスを大事にするので、片方悪くても片方良ければプラスマイナスゼロで、結果OK。
プラスに越したことはないけれど、ゼロも良しとする。
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風水って私も聞いたことはあるけれど、今回はじめて、しっかりとお話を聞くことができました。

もちろん、家の中をキレイに一新して、見た目によって雰囲気が明るくなった部分も大きい。
その上に、風水的な運や方位までしっかりと考慮された家は、満足度が高いのも納得◎
子どもたちが落ち着いて過ごせるようになったことは、特にその影響を感じました。


なんだか家全体に、陽の気がただよっている感じ。
家族みんな居心地が良くなったのが、笑顔から伝わってくる^^

のんびりと明るい気分で過ごす新しい暮らし
この家になってから、とにかく快適で、特に家事の手間が減ったと奥さまが言われてました。
「家事の手間が減る」って、これ、かなり重要!マスト要件です!
その分ゆとりがでるし、お母さんがのんびり楽しくしてると、家の中全体が明るくなると思う。

「そうじはルンバがしてくれて、洗濯は洗濯機と乾燥機、食器は食洗機が洗ってくれるし・・・
私がするのはお料理くらいかしら?(笑)」と楽しそうな奥さまの笑顔が、すごく輝いて見えました。

今回行き着いたこのマンションリノベ、かなり満足度の高いものになった印象です。

住み替えによって、自分たちが希望している要件とは何なのか?
しっかりと考え、さらに別の方向から考えてみたり、信頼のおける人たちに相談してみたり。

家づくりって、様々な人がかかわって出来上がっていくもの。
デザイン・設計部分の建築家であったり、施工を行う工務店の人たち、今回であれば風水建築コーディネーターさんや、土地探しからなら不動産屋さんであったりと。なので、そういう”ご縁”ってすごく大切。

大事なことに気づかせてくれたり、希望をしっかりと引き出してくれた心強いパートナーたち。
その人たちに出会えたから、自分ナイズされた居心地の良い家ができあがったのですね。

家づくりにおいて、信頼できるそのような良い縁を築き上げることは、私たちならどうしたら良いのかな?と考えてみると、なかなか難しい。

ここでふっと気になったのが、どうしてこのパートナーにお願いしたいと思ったのか、ということ。
今の御時世、施工事例は簡単に見ることができるけれど、ここに頼みたい!と、どの部分にピンと来たのか。それをしっかりと聞けばよかった・・と思っていたら、後日、ラッキーなことに、その回答を奥さまより頂くことができました^^

今回は、相談しているうちに、とにかくこのチームの皆さんとご夫妻が仲良くなって、皆さんのそのお人柄に惚れた!(笑)と言われていて。
確かに、今までの経緯から考えると、もしかしたら戸建ての方が、仕事としての利幅は大きかったのかもしれない。でも、それよりも本当にご家族の立場に立って、どうしたら良くなるのか、一緒になって考えてくれたチームの皆さん。
そんな魅力的な人たちが集まったチーム力や、仕事を本気で楽しんでいる雰囲気に惹かれて、ぜひお願いしたいとなったそうです。

なるほどー。
そこまで言い切れる人たちに、家づくりをお願いできたなんて、本当に幸せなことだと思う!

「家づくりのパートナーとの出会い」のところは、今後もしっかりと聞いていきたいポイントです。

■建物概要
ご住所:福岡市東区
竣工年月:2018年7月
設計:ナガハマデザインスタジオ
施工:飯尾建設
風水建築コーディネート:ハラプロ

私的 家づくりメモ

  • 距離感・サイズ感・納まりが、暮らしの快適さを決める
  • 信頼できる家づくりのパートナーと出会うことが本当に大切
  • 風水建築という考え方
  • ガスのパワーがすごすぎる!
  • 子供には自分専用のスペースを