Flat house with the scenery 外の景観をたのしむ ひと続きの平屋
みなさん、こんにちわ!ユウコです。
今回は、福岡県糸島市にある棟生工務店さんの平屋です。
( 撮影時には、大型家具が搬入済みでした。空間&家具の組み合わせがステキすぎる! )
茶色に白線のコントラストが美しいアカシアの無垢床と、北欧アンティークと和の家具のMIXスタイルインテリアが、すごく似合っています。
このアカシアの無垢床は、色が沈んでしまうのを避けるために、あえてオイルフィニッシュせずに仕上げているそうで、かなりよい雰囲気。
さすが、木の特性を知り尽くした、棟生工務店さんのお仕事です◎
最近平屋が人気のひみつ
最近は平屋が注目されていますね。そう言えば、棟生工務店さんは、前回のレポートも前々回も平屋でした。このあたりの事例も見られて、最近は平屋のご相談がすごく多いとおっしゃっていました。
以下、平屋のメリットをまとめてみます。
・階段の上り下りがなくて、移動が楽、家事の負担が少ない、生活しやすい
・バリアフリーに対応しやすく老後も安心
・家族のコミュニケーションがとりやすい
・有効面積が広くとりやすい(階段がない、廊下の面積を減らせるなど)
・構造的に強い、地震に強い
逆に、土地の広さや、基礎工事費が高くなるなど、平屋を建てるには条件的に気になることもありますが、階段や廊下などの移動用面積を調整できるため、設計で解決できることもあるそうです。
ちなみに私はマンション暮らしですが、
「平屋」には、マンションの生活しやすさと、戸建て暮らしの良いところが両方ある気がします。
家事をがんばる人にとっての優しい生活動線や、空いた時間での豊かな暮らし・・・という、
なんとも理想的な、羨ましいイメージです。
外とつながっている感覚になれる、開放感のあるリビング
そして、なんと言っても、この家のグッときたポイントが、リビングにひとつづきで土間があり、庭に面しているところ。まるで外にいるような開放感は、マンションにはない感覚だと思う。この感じ、憧れる方もきっと多いことでしょう。
ここ最近の、コロナの影響によるステイホームなご時世の中で、
もしこんな家だったら、リラックスしてゆったりした気分で、ストレスも少なく暮らせそうです^^
「借景」という概念 ー 窓の配置で、見える景色をコントロールする
こんなにリラックスできるひみつは何だろう?と、家の中をじっくり見ながら考えてみると、、
やはり、窓から見える景色がよい!ということでしょう。木々の緑が溢れていて、本当に気持ちいい。
ロケーションについては、土地探しの段階からすでに、窓からの景色を意識するくらい重視しているそうです。
「借景(※)」という考え方があるように、景色はその家だけがもつゆとり、その場所に家を建てる醍醐味と言えますね。
(※) 造園技法のひとつで、日本庭園において、庭外の風景を景観として利用すること、あるいはその風景のことをさす。
また、庭に面した長い土間や薪ストーブなども、スローライフを感じさせるような、ゆったりとしたこの家全体の雰囲気をつくりだしているのでしょう。
細部へのこだわりが、美しい住まいをつくる
外にでると、庭に面して渡っている軒が、スラっとしていて美しい。
下屋の軒を究極に薄く、線のイメージで仕上げたらしく、こんなに薄くてスマートな軒を私は今まで見たことない。
この仕上げの細かさが、全体の美しさをつくりあげているんですね。
こちらは、先ほど最初に出てきた写真ですが、ここにも棟生工務店のこだわりが隠れています。
( ↓ 下は拡大写真 )
ふすまのレールの部分が見えないので、スッキリと見える。
( 窓際のつくりつけのデスクはアジアンウォルナット材。この家の雰囲気にぴったり。 )
こういう風な、ぱっと見ただけでは分かりにくい細部までこだわった丁寧な仕上げが、洗練された感じをつくりあげているんだなと実感しました。それが、施主様の満足度の高さや、この家に住むことが誇らしいと思える理由なんだと思います。
ステキな家を見せていただき、ありがとうございました。
■建物概要
ご住所:福岡県糸島市
竣工年月:2020年4月
設計・施工:棟生工務店
私的 家づくりメモ
- 最近平屋が人気のひみつ
- 「借景」という考え方
- 細部へのこだわりが、美しい住まいをつくる