俺たち工務店ズ HOUSE MAKING LIBRARY

how to look for the land 歩いて出会った運命の土地

ワーママのおうちレポート03

皆さまこんにちわ、ユウコです。
さて、今回見せていただく家は、 福岡県春日市に建つF邸です。

建築家と一緒に建てる家
今回面白いのが、こちらの施主様は有名設計事務所に勤めておられる一級建築士の方なのです。
よってかなりレアケース!ですが、施主様が書かれた図面をもとに、福建住宅さんが建てられた家のレポートです。
建築分野のプロが考える家族のための家づくりとは?何を大切にしたのか?などなど気になることが色々うかびます。それでは行ってみましょう!

黒い壁、ソリッドな外観がかっこいい
さてこちらのお家、まず家の形が印象的です。黒い壁&直線が際立つソリッドな雰囲気。
屋根の素材を家の横の外壁部分に、アクセントとして使っているとのこと、上からのつながりや一体感もあって、おもしろい。
また、家の後ろから正面に向かって角度があり広がりあり。
少し離れたところから見ると、住宅というよりまるで美しい建築物のよう。
(後から話を聞くと、施主さんは公共の大きな建物の設計をされていることが多いとのことで、なんとなく納得!)

これは、家の中にも期待が膨らみます♪
それでは早速、家の中におじゃまします!

使いやすいシューズクロークって?
玄関入って奥はシューズクローク。
福建住宅の大城社長に聞いたところ、最近の戸建ての傾向として、シューズクロークは絶対欲しい設備のかなり上位だそう。うん、わかるわかる・・・
マンション暮らしの私もいつか戸建てに住むことがあればシューズクロークは絶対欲しい憧れのもの。

ところでこちら、玄関の段差の途中からシューズクロークになった感じといいますか。シューズクロークの中にも床上の部分と土間の部分があるタイプ。
理由を施主様に聞いてみると、
「出かける前に靴を選ぶときは、まだ靴を履いていないことが多いから」と。
なるほど・・・確かに!と思いました。この作りは使いやすそう。
玄関で使う物を置いておくのも、いちいち靴をはかなくてもさっとしまっておけるし。

それでは、ドアを開けてリビングのほうへ〜。

温かみがある暖色系のコーディネート
わーステキな雰囲気!リビングは全体的にシックで大人っぽく、落ち着いた色味。
壁紙が質感のあるベージュ、建具はウォルナットのような深みのある焦げ茶色、床はオークの無垢とのこと。なんだかとても温かみを感じるインテリア。
入って右側がキッチン、左側がリビングになっており、その奥には明るい和室が。

和室の方からリビング全体を見てみると、外観から感じた家の正面方向へ向かっての広がりあり。

和室はモダンだけどやさしい雰囲気。壁の黄色がそう感じさせるのかな?
こちらの壁は珪藻土で、ご家族3人で一緒に塗られたそうです。
いいなあ〜そういうの!家族の楽しい思い出として残るし、家に対して愛着がますます湧きそう♪

リビングの隣は洗面台、トイレ、お風呂と続きます。
そういう水回りが近いと、お客様が来たときなど、さっと手が洗えたりなにかと便利だな。

キッチンから見える子供の宿題スペース
続いてキッチンを拝見。キッチンもシックな色味で統一されていて、かっこいい感じ。
後ろの壁には窓もあって採光も換気もバッチリ。

食器類は全て後ろの棚に収納できてスッキリと。
最近この手の引き出しタイプにしまう系の食器棚多いですね。中に入れてしまえば、食器の統一感が
気にならないし、ラフにしまえる、地震にそなえてという安全面でも選ばれやすいのかな。
これだけスペースに余裕があれば、後に収納が足りないとなってもあとから棚をつけるなどもできそう。
キッチン奥はパントリー→勝手口と続きます。キッチンと外への勝手口が続いているの、使い勝手よさそう、ゴミなんかもすぐ出せちゃうし。

そしてキッチン目の前にはデスクスペース。
こちらは、小学生のお子様が帰ってきて、その日に学校であったことを話したり、宿題をしたりするスペースだそう。
ご飯を作りながら、子供とそういうコニュニケーションを取れるっていいですよね!
楽しそうな風景が目に浮かぶ。

収納Check行ってみましょう
さて、ここで恒例の収納チェック行ってみましょう♪

<1階>
・玄関のシュークローク
・キッチンパントリー
・和室の押入れ
・リビングテレビ横の収納
・リビングデスクスペース横の棚

<2階>
・ウォークインクローゼット
・主寝室クローゼット
・子供寝室クローゼット

施主さんは、片付けに苦手意識があるので、基本的に収納には全て扉を。
そして、この扉のおかげで、急な来客のときにでもなんとかなっているんですよ〜と。
扉なしで扉をあけるワンアクションを省略するか、はたまた、と扉をつけて目隠し機能を重視するのか・・・このあたりは、設計時に家族がどう使いたいかをしっかりと考えておくべきだな。
ふむふむ、とっても参考になるなあ。

さて、つぎはお二階へ。
主寝室と子供の寝室、あとはウォークインクローゼット。
天井には梁があり、そして外から見えた窓が。こちらからの景色もいいなあ。

二階の吹き抜けから見下ろしたリビング。

土地や福建住宅との出会いはご縁のもの
窓からの眺めを見ていて、土地の雰囲気がとてもいいなあと、どうやって探されたのかを聞いてみました。
施主さまは、こちらを見つけるまで約1年間ほど土地探しをされたと。
ある程度落ち着いた静かなところ、景観がよいところ、生活環境、交通の利便性、土地の広さ、価格、建築条件・・・etc.、、、
土地探しはざっと考えてみるだけでも条件面がたくさんあって、とても大変そう。

施主さまは以前、ここから歩いて行けるほど近所のマンションに住んでいたけど、
不動産屋に条件を伝え、数カ所見せてもらっても、なかなかピンとくる土地に出会えず購入にはいたらずにおられて。
そんなとき、お子さまの習い事の送り迎えで通る道に「気になる土地がある」と奥さまがここを見つけてこられたらしく。
今でこそ、こんなにステキな家が建っていますが、最初は草木が生い茂り、大丈夫かな・・・というような荒地だったそう(笑)。 
でも”売地”と看板があったので、とりあえず不動産屋に直接「ここの土地、空いてますよね・・・?と聞いてみたんですよ〜」 とニッコリ奥さま。すごい!歩いて見つけた土地だったんだ。
土地探しってそういう出会いもあるんだな〜 勉強になります!
大通りも近くて便利だけど静かで落ち着きもあり、見晴らしもよく、さらに聞くと近所にアスレチックがありウォーキングもできるような大きな公園もある。
環境が良いことは家を建てるときのかなり重要ポイント。

ちなみに福建住宅とのご縁は、この土地がもともと2区画分で、
区画のちょうどお隣の住宅を建てていたのが出会い。
同じ頃に土地を購入して、実際にお隣の家が建っていく中で、福建住宅さんの仕事を間近で見て決めることができたら、それはそれはもう安心できるはず。

長期優良住宅って聞いたことはあるけど・・・
そして、こちらのお宅は”長期優良住宅”。
”長期優良住宅”ー聞いたことはあるけど具体的にどういうこと?と調べてみたら、
その名の通り、新築する住宅を長期にわたり良好な状態で使用できる、
さらに所得税の住宅ローン控除が多く受けられたり、登録免許税や不動産取得税、固定資産税などの税制面においても減税効果が受けられる住宅のことを言うらしい。
こういうことを知っているのと知らないのとでは、家づくりの資金面の準備においてもかなり違ってくるな。

今回、施主さまでもある建築家の旦那さまいわく、一番の施主さまは奥さんです!と。
なるほど・・・(笑)納得。優しい旦那さまですね♪ 

自宅の一番お気に入りポイントを考えてみる
なので奥さまに、家のお気に入りを聞いてみたら、
「昼下がりに、お天気の良い日は天窓から明るい光が落ちてきていて、
ここの丸いダイニングに座ってお茶を飲んだりすると、ほっと落ち着いてくつろげる感じがして。
そういう時間が一番かな」 とのことでした。これって、とってもステキなお話だな〜。
家事動線のお話や、使い勝手がいいという話、機能面の話などが一番に上がってくることが多いなか、
そういう雰囲気や家にいるときの気分の話が一番に出てきたというのが、とっても印象的。
気持ちの部分の豊かさって、とても満足度が高いし何事にも代えがたいーほんとうに羨ましいお話。

色々なお話を聞かせていただき、どうもありがとうございました!

■建物概要
ご住所:福岡県春日市
竣工年月:2016年8月
延床面積:111.40m²(1階:66.19㎡、2階:45.21㎡)
施工:福建住宅

私的 家づくりメモ

  • 玄関クロークは床上と土間部分両方あるタイプがGOOD!
  • 家族で作り上げる箇所があるっていいかも(壁塗りなど)
  • 収納は事前にそこをどう使いたいか考えておく
  • 土地・施工会社探しはご縁な部分も大きい