俺たち工務店ズ HOUSE MAKING LIBRARY

Beautiful one-story house かっこよくて美しい平屋

ワーママのおうちレポート13

皆さまこんにちわ、ユウコです。

今回の家は、敷地を贅沢に使った、かっこよくて美しい平屋づくりの家です。
二つの棟を前後にずらして配置したようなデザイン。


落ち着いた、大人の佇まいという雰囲気。
外観を見てるだけで、何かよいものだという感じがビシバシ伝わってきます・・・

正面から見える窓が、縦長でセンスいい、屋根の裏に見える木目もステキ。


建物正面から見ると、ウッドデッキがある右の軒下が長い。
なんだかこちら側、雰囲気いいなあと見てみると・・・

軒下が広くてゆったりとしたウッドデッキ
この広〜いウッドデッキは、軒下1.9mもある!柱もなくて、スッキリと開放的なのがいい。 
ここに腰掛けてのんびりと寛ぐことを想像してみると、、、なんと豊かな生活なのでしょう♡


家の回りを見るだけでテンション上がってきました↑
早速、家の中も見てみましょう!

平屋ならでは! 家の形を感じる勾配天井
リビングは屋根の形に沿った勾配天井になっており、先ほどのウッドデッキからさらに庭へと続くこの感じ、いいなあ◎


天井には登り梁で、シャープな印象&吹き抜けくらいの解放感!!

さて、この家のこだわりポイントを棟生工務店の吉富社長に聞いてみると、全て「手刻み」の家だということ。

昔ながらの木材加工法、手刻みとは?
木材は長さや幅が限られているため加工が必要ですが、「手刻み」とは、大工さんが「墨付け」を行って継手や仕口を作り、できるだけ強度を落とさずに材料を生み出す技のこと。
ちなみに、「墨付け」というのは、大工さんが木材に加工をするための目印をつけること。さらにその目印に合わせて大工さんが加工することを「刻み」という。

仕口とは・・・2本以上の材を直角または角度をもって組み合わせること
継手とは・・・2本の材を長手方向に継ぎ合せること

一方近年の木材加工は「プレカット」が主流になっています。
こちらは、材木を工場へ運び、コンピューターと機械を使って製材していく方法で、手間も時間も削減できるというメリットがある。

「手刻み」はもちろん大工さんの手間がかかる。
しかし、だからこそ、その木がどんな性質を持っているか、 どんな切られ方をしているか、硬さ、長い年月がたって曲がる方向等々、状態を見ながら手作業で進めていくので、
かなり先になってその違いが出てくるとも言われている。
そして、「手刻み」には伝統に培われた経験や高い大工技術が求められ、木材を適材適所に使い回すこともできる。

こちらの家は結構広くて40坪くらい。
全て手刻みだということは、一体どれくらいの手間や時間がかかっているのでしょう^^;

こんな風にして木を繋いでいくのです。

家中まるごと、温度や湿度を一定にするという考え方
リビングの話に戻りますが、


こちらの家、棟生工務店にしてはめずらしく薪ストーブがない。
でも、その代わりに快適に過ごせる仕込みがあるそうです。一体なんだと思います?

それはー
2台のエアコンでこの広い平屋(約40坪!)全体の温度や湿度をコントロールする仕組み、つまり床下エアコンです。
それぞれの部屋にはエアコンが無いかわりに、上写真のような空気孔があり、ここから家まるごと全体を快適な温度に保つ。そしてもちろん電気代も節約できる。

これなら部屋上部のエアコンから不快な温風や冷風が体に直接当たることがない、そして視覚的にもスッキリ○
今はこのような技術があるんですね、いやはや、本当勉強になります!

ちなみに、、、先日こちらの施主様に少しお話を聞ける機会がありました。
梅雨明けの最近のような猛暑日で、ちょうどお昼過ぎくらい。
とても暑さが厳しい時間帯で、、、しかし2台のエアコンで家中はどこもサラリと涼しくて、とても快適に過ごせているんですとのこと。
床下エアコン、いいなあ。

和室やキッチン、水周りもチェック!

和室もいい雰囲気。

キッチンは、おなじみ、グラフテクトの白で爽やか&機能的に。


ダイニングテーブルと、ソファーも同ブランドのもの。


キッチン裏は、洗面・浴室へと続いている。
水回りや家事のエリアがまとまっているから、絶対これは使いやすいはず♪


洗面台はブラックが効いていてクールな印象。

次は色々な種類の「木材」についてのお話
こちらの家の床材は「ナラ」。


オークの床材と似ているなあと思って、帰って調べたら同じ種類の木らしい。
国産やロシア産をナラ材、北米でとれるものをオーク材、産地によってそう呼ぶ。
もちろん地域によって育つ環境が異なるので、見た目の雰囲気も少し違ってくるみたい。

使われている木材が、場所によってアクセント的に違うのが気になって、木の種類について聞きながら見ていくことに。

まずは、玄関の木。これはウォルナットでしょ!と思いきや、モンキーポッドだって。
(この〜木なんの木 気になる木(気)になる〜のやつね)


ウォルナットはトイレの棚板でした。


この柱は面白い模様だなーと思ったら、樫の木。


リビング入り口横の机は、欅です。

木は種類によって、色も表情も特徴も全然違うから、ほんと面白い。
素人の私も、今までいろいろ見せてもらっているうちに、木が見分けられるようになったり、自分の好みの木がわかるようになったりで、なんだか嬉しい(笑)

棟生工務店は、木の家を建てるスペシャリストのような工務店だから、
デザイン面や見た目の印象はもちろん、様々な木の特性や使い方を知り尽くしていて、適材適所に提案してくれます。
福岡の糸島市周辺で「木の家」を建てたいと思っている方には本当におすすめの工務店です^^

そういえば、家の中を見て分かったのが、外観から見た前後にずれている二つの棟が、
それぞれの寝室(大家族でなんと4部屋も!)が集まった棟と、
LDKや水回り・和室とみんなで過ごす共有スペースの棟とに、
ざっくりと分かれていること。これもまた面白いなあ。

土地にゆとりがあるならば、もしくは、
仕事引退後に余生を楽しむ家を建てるならば(夢ですね・・笑)、
平屋はそれならでは独自の豊かさがあって、贅沢でステキだな〜と思いました。

素敵な家を見せてもらって、ありがとうございました。

■建物概要
ご住所:福岡県糸島市
竣工年月:2018年5月
設計・施工:棟生工務店

私的 家づくりメモ

  • 木材加工法:プレカットと手刻みについて
  • 家中まるごと床下エアコンで快適に
  • 部屋みたいな広いウッドデッキがステキすぎる!
  • ナラ材(オーク)、ウォルナット、モンキーポッド、樫、欅など色々な木材について