Live in 3 households together 親世代と自分たちがゆるく繋がる暮らしかた
二世帯住宅?同居?近居?お互いに心地良い距離感について考える
皆さまこんにちわ、ユウコです。
今回見せていただく家は、ワーママレポートでは初めての平屋レポートです!
こちらの平屋建ては、
元々暮らしていた家に隣接して、昨年新しく建てられました。
二つの家は同じ敷地内にあり、わたり廊下で簡単に行き来できるようになっています。
新しい平屋は、現在単身赴任中のお父さまが、
定年後に息子さんご家族(ご夫婦とお子さま3人)の近くで暮らすように建てたお家だということ。
一つの大きな家に一緒に暮らすのではなく、同じ敷地内にそれぞれの家があって。
そして渡り廊下でつながっているという気軽さがいいなあ。
親と一緒に暮らすということ
うちの場合は、私の実家とは車で1時間半の距離、夫の実家とは車で1時間弱くらいの距離。 両家の親は、子供の行事やイベント時はかけつけてくれて、うちも家族で時にはなんだかんだで顔を出したり。 つかず離れずで今は居心地がいいけれど、親も自分たちも歳を重ねていくし、もし何かあったりしたら、 どうするんだろうとか思ってみたりもする。
かといって、完全に同居するとなると 、、、自分の親でも、うーん無理そう ・・・笑
でも、同じ敷地内にそれぞれの家があるとしたら?この形ならいけるかも?むしろ良さそうな気もする。
お互いのペースやプライバシーを保ちつつも、近くで安心して暮らしていけそうなところがいい◎
子供は、おじいちゃんの家に自由に行き来しながら広々と遊べてのびのびと育てられる。
そして子育ても一緒に楽しみたいし、逆に親が年をとって動くのがしんどくなった時には近くで力になりたい。 もちろん、介護となるととても大変だということは知っているし、簡単にできるとは言い切れないけど、、、
でも、親の近くに暮らすことはお互いに安心できることなんじゃないかな。
色々と考える機会をもらえて・・・本当に勉強になります!
それでは、お家の中に早速おじゃましまーす。
壁一面の本棚がステキ
リビングに入ると、天高があって、ゆったりとしたお部屋。 雰囲気として、2階建の吹き抜けくらいの感じがある。 そして、壁一面には本棚が。高さがあるので、本棚が映えるなあ~。
お父さまは本好きだそうで、 ここのお部屋でゆっくりと読書が楽しめそう。 趣味が満喫できそうでいいですね♪
さらに、高いところに窓があるので、光が入ってくる。 天井には、シーリングファンがまわっています。
そして、目の前のリビングはほぼ一面が窓なので、 光がたっぷり入ってくる。
とても明るくて気持ちがいい。
屋根って感じ、いかにも家っぽくてかっこいい!
平屋側から見た、隣への渡り廊下
まるで別荘地のような、広々としたウッドデッキ
さらに窓の外は、広々としたウッドデッキ!リビングが外までずっと続いている感じがして、ゆったり広く感じる。
これは贅沢な作りだなあ・・・。
土地が傾斜地になっていて、目の前に木々があり視界がひらけているから、このウッドデッキのロケーションがすごく合う!
しっかりと土地の条件や特徴に合った提案をしてもらえる、注文住宅ならではの活用の仕方ですね◎
これだけのウッドデッキがあると、BBQ をしたり、気候が良い時には外で食事したりも楽しめそう^^
実際に施主さんも七輪を買われたと言われてました!
ゼロエネルギー、ZEH(ゼッチ)の家
そしてこの家の大注目ポイントは
ゼロエネルギーの家、ZEH(ゼッチ)の家だということ。
屋根には4Kwのソーラーパネルを設置しています。
もう一度、外観写真をよくみて確認してみると・・・・
屋根の向きや形から、おもて側からは、ほぼソーラーパネルがわからないようになっています。
太陽光発電や、ゼロエネルギーハウスって、私も詳しいことを知らなかったので、色々とお話を聞かせてもらいました。
ゼロエネルギーハウスとは?太陽光発電って?
○太陽光発電とは?
敷地内に設置したソーラーパネルで発電する仕組みのこと
○スマートハウスとは?
太陽光発電などが作る電力や、電力会社からの電力、蓄電池に貯めた電力など、家のエネルギーを賢くスマートに使う住宅のこと。賢く使うためには、HEMS(ヘムス;ホームエネルギーマネジメントシステム)を使うのが一般的。
○ゼロエネルギー住宅とは?
ZEHとは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略称で、
1年間のエネルギー消費量より、住宅で作ったエネルギーの方が多い、または差がゼロになる住宅。
現在住宅で作るエネルギーは、太陽光発電が中心。
つまり、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)では、
1. 省エネによって消費するエネルギー量を減らす
2. 消費したエネルギーと同等のエネルギーをつくりだす
このステップによって、1年間の消費エネルギーが0以下ということを達成することができます。
そして日本政府は、
「2020年までにネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを標準的な住宅にする」という目標を掲げており、
さらに、2030年には新築住宅の平均でネット・ゼロ・エネルギーを目指している。
と、このような理由により、新築でゼロエネルギーハウスを取得する際には、補助金の制度があるそう。
実際、こちらの家も、補助金が180万円(※)ほど出たそう。
※当時の補助金額です(年度により補助金額が変動することがあります)
ソーラーバネルの設置や断熱の仕組み、例えば機密性の高い窓ガラスなど、 普通の住宅に比べてゼロエネルギー化にはかなり費用がかかりそう、、というイメージがあったけど、 太陽光発電システムも開発や普及が進んでおり、設置コストも低くなってきているらしい。
また、余った電力を電力会社に売電し、その収入を得ることも可能。
施主さまにHEMSを見せてもらいつつお話を聞いてみました。
電気代はもちろんかからないし、春から夏頃は月に平均して5千円くらい売電による収入があったということ。
初期投資は必要だけど、ランニングコスト(電気代)がかからなくて、地球にも優しい。
立地条件にもよるだろうけど、長期的に見るとお得なこともあるらしい。
もう一つ、導入時に考えるポイントとして、
電力会社に余った電力を売電できるのは10年間だということ(条件により年数の違いあり)。
よって、10年後には、電気を貯めておけるような蓄電装置を準備するのか、
または、電気自動車に蓄電するのか、などなど、検討が必要になります。
蓄電の備えがあれば、震災時などには助かるだろうし、
10年後の世の中や、自動車のエネルギーがどうなっているか・・・など、今後の流れが気になるところ。
ちなみに、、今回施工した辰巳工務店では、新築の場合は基本的にゼロエネルギー住宅を提案するそうです。
その場合、ほとんどのお客様がゼロエネルギーハウスを選択されるそう。
ふむふむ、、、
本当に近い将来、本当にゼロエネルギーハウスが当たり前の世の中になってきそうですね。
漆喰の壁やうづくりの杉の床材、自然素材で体にも優しい家
さて、部屋の中を見せてもらいます。
全体的に、落ち着いた和風の雰囲気で、そして自然素材で体にも優しい。
天然の空気清浄機と言われている漆喰の壁に、
リビングの床は以前見たこちらのマンションと同じくうづくりと呼ばれる杉材。
うづくりとは、木の年輪を浮き上がらせ、あえて凹凸に加工している工法。
足から刺激を受けることで、「血行促進」「冷え性予防」「扁平足予防」「眼精疲労の緩和」などの効果あり!
特に手間のかかるメンテナンスなどはあまり必要なく、経年変化を楽しめるし、 触れた感じも心地よい、体によい効能もあって、その上で見た目もよい床材ですね。
漆喰の壁には、家族の手形が。自分たちの家!って感じがしていいな◎
快適にスッキリと暮らすための工夫
奥の部屋には衣類や季節物などを収納できる大容量のクローゼットあり。
これは、お客様用の布団やら、季節物の絨毯、洋服をなおすのにとっても使いやすそう◎
また玄関には、靴を履くための折りたたみの腰掛もあって、使わないときはスッキリと直しておける。
玄関横の大きな窓にはルーバータイプの目隠しが。
セキュリティとデザイン性の両方がかなう嬉しい配慮ですね。
また、室外に置いてある エアコンの室外機やエコキュートなどの設備機器も でっぱらずにスッキリ収められていて一目では見えないよう になっている。
こういう小さな心遣いの積み重ねが、 家を全体的にスッキリときれいに見せることに つながっていると思うなあ。
注文住宅ならではのよさ
今回こちらのお家を見せてもらい、立地条件を活かした家作り(バルコニーや太陽光発電など)や、 天然素材を使った体に優しい木の家、ゼロエネルギーハウスという素晴らしい性能、さらにデザイン性の両立など、 建売住宅ではなく、オーダーメイドならではの家づくりの良さをあらためて感じました。
色々な家を見てきて思うのは、住宅の性能は、そこに住む人たちの快適な生活に直結するということ。
例えば、、、家のメンテナンスに手間があまりかからないことによって時間を手に入れたり、快適な温度や湿度、きれいな 空気の中で過ごせることによって、健康でいられたり。
また、好きなデザインや雰囲気の家で過ごせたら、何気ない毎日を 明るい気分ですごせたりという風に。
人によって、家族によって、、何を重要視するのか、その価値観は本当にそれぞれだけれど、 そこに住むことで何を手に入れていくのか・・・ということを意識して家づくりをすることが大切だなあと思う。
そして今回、親と一緒に暮らすということや、そのかかわりかたや関係性、先のことなど考えてみるキッカケももらいました。
家族が近くにいてくれたら、日常の楽しみや喜びを共有できるし、 また反対に、何か困ったことがあったときも安心して暮らせるというのは、自分たちも親世代も同じこと。
大切なことだから、家族で考えたり話をしたりしていきたいと思う。
ステキなお家や暮らし方を見せていただき、どうもありがとうございました!
■建物概要
ご住所:福岡県糟屋郡
竣工年月:2016年5月
延床面積:91.09m2(バルコニー含まず)
設計・施工:辰巳工務店
私的 家づくりメモ
- これから先の親世代と自分たちとの暮らし方や関わりかたについて考えてみる
- ネット・ゼロ・エネルギーハウスについて
- 漆喰や杉材のうづくりなど天然素材の気持ちのよさ
- ソーラーパネルが見えない工夫や、ルーバータイプの建具、設備機器を納める箇所などスッキリと暮らす工夫