Relationship between site and house 敷地に家をどう配置する?レイアウトの大切さ
みなさん、こんにちわ!ユウコです
今回のレポートは、ご夫妻と小さなお子様2人、4人暮らしのこちらのお家。
外観は、施主さまが和風テイストをご希望されたということで、
玄関上には屋根瓦あり、落ち着いたシンプルな雰囲気です。
車でスロープから入っていくと、広々とした敷地に家が建っています。
家の前はゆったりとした駐車スペースになっていて、スロープも合わせたら何台停めれるのかしら。
これだけスペースがあれば、お客様が何組か来ても安心で、駐車しやすいし車の転回もできる。
洗車なんかも余裕でできそうです。
さて、家の設計で施主さまと打ち合わせを重ねた結果、家族に必要な家の建築面積は20坪強でした。
なので、広い120坪ほどの台形っぽい形の敷地に、どのような形&方向で家を配置するのかが、大切になってきます。注文住宅では、敷地&レイアウトは自由度高く設計ができる。だからこそ楽しくも悩ましいポイントです。
敷地に家や駐車場、庭をどうレイアウトするのかという考え方
この家を設計したクイーンズホームの中園社長は、よく、家を見せてくれるときに、間取りはもちろんのこと、敷地&建物を配置した理由まで説明してくれます。
敷地の中に、家や駐車場をこう配置して、生活動線はこんな感じで・・・というような話や、
そこにリビングを作った理由、窓はこの位置でこの方向だから視界が抜けているということ、などなど。
その土地の周辺環境(道路や隣家からの距離)や方位、眺望を見ながらその話を聞くと、すっごくわかりやすくて勉強になる◎
この土地がよくある長方形や正方形ではなく、特徴的な形で、それをどう活かすように家を配置&設計したのか・・・というのが、とても興味深かったので、まずその話を書き留めておきます。
そこで早速、敷地と建物のおおまかな配置図を見ていくとー
敷地に上の図のように長方形の家を配置して、まわりは庭2つと駐車スペースに3分割している。
スロープから敷地内にあがり、つながっている家正面の玄関側は広い駐車スペース。
西側の日当たりの良い庭は家庭菜園もできる庭になっています。
北西に位置するウッドデッキから続く庭は、まぶしすぎずにほどよい広さ。そう、このまぶしすぎないというのがいいと思う。というのも、うちのリビングは南向き。最初は明るくていいと思ったけれど、夏はとにかく暑くなりやすいし、最近は日差しが少しきついと感じるように・・・笑
なので、真南じゃないほうが快適に過ごせると思うんです。
そしてここは、道との高低差があるため、通行人と視線が合わずプライバシーも保てる、まさに快適に過ごせる遊ぶための庭◎
BBQをしたり、大人はウッドデッキに腰掛けて子どもたちの遊ぶ様子を見守ったり、また夏にはビニールプールを出したり・・・とおっしゃられていました。
家づくりで、間取りはとても注目されることだけど、敷地と建物のレイアウトの話は、今まで意外と考えたことがありませんでした。
敷地内の家や庭、駐車場のレイアウト、家の向きのことなどは、住み心地を大きく左右すること。
なので、しっかりと考えたい大事なことだと、今回あらためて思いました!
さて、それでは早速中に入ってみましょう。
玄関から中に入ると、吹き抜けのリビング、奥にはキッチンという間取り。
リビングスペースは約10畳、両面窓の明るさ&天高の開放感で、実際の広さよりもかなり広く感じる◎
テレビの後ろはコンクリ打ち付けと思いきや、クロスでした。
コストダウンにもなるし、これは、よく見ても全くわからない・・・言われて手で触れないとわからないと思う。
リビングの北西側のウッドデッキから庭(例の遊べる庭のほう)を見てみます。
インナーデッキになっていて、洗濯物用のホスクリーンが上部にあり。
人工木材のメンテナンス性が高いウッドデッキ
このデッキの素材は、リクシルの人工木材で「樹ら楽」というシリーズ。
これは樹脂と木粉から作られた人工木材で、見た目は完全に普通のウッドデッキ。
気になって特徴を調べてみました。(※以下引用です)
* 木のように腐食しない、腐らない、干割れ、ささくれなし。
* 表面温度が熱くなりにくい
* 木の色が退色しにくい
* メンテナンスしやすい(泥汚れは水で洗える、傷はサンドペーパーで補修可能)
本物の木で造るより初期コストはかさむけど、基本的にはメンテナンスフリーなので、手間やメンテナンス費用を考えるととても魅力的!
いつの日かウッドデッキを作ることがあったら、使ってみたいと思う素材です。
そして、最初にふれたように、この遊べる庭は一段道路から上がっているので、道ゆく人と視線が合わない。人の目が気になることが多い一戸建てにとって、それが避けれることはとってもありがたい^^
BBQして翌日片付けても大丈夫!とまで言われてました(笑
さて、次はキッチンを見せてもらいます。
キッチンはトクラスの最新キッチン、色はめずらしいブラック系です。
奥の棚は、造作棚になっています。
こちら側のこのアクセントクロスは、リビングのテレビ裏のクロスと同じで対になっています。
そして、この棚は見せる収納になっていて、キッチンガジェットがきちんと並んでいる。
何を置くか決めてから作られているので、空間がキレイに見えますね。
さて、2階も見せてもらいましょう。
こちらは、将来分けることを想定している子ども部屋。
しっかり採光があり明るいので、子どもたちも気分良く過ごせそうです。
そしてこちらは、屋根裏を活用した小さな部屋。
通常はフローリングの部屋として使い、お客様が来たときは、置き畳をおいて和室にして客間として利用したり。用途に応じて変化するスペースになっています。
そして、この部屋の窓と、同じ方向の階段からの窓(下写真)からは、ちょうど山がキレイに見えて、まるで一枚の絵のよう◎
意図的に窓を配置して、この眺望を切り取るように設計されたからこそ!見える景色です。
反対側の窓は、リビングの吹き抜けになっています。
上から見下ろすのもまた、いい感じです◎
ステキな家を見せていただき、ありがとうございました!
■建物概要
ご住所:福岡県宗像市
竣工年月:2019年3月
設計・施工:クイーンズホーム
私的 家づくりメモ
- 家・駐車場・庭などのレイアウトの重要性
- 窓で景色を切り取るという考え方
- リクシルの人工木材ウッドデッキー樹ら楽が良さそう
- 置き畳を利用して、フローリング→和室にするアイデア