俺たち工務店ズ HOUSE MAKING LIBRARY

The house built by the daughter of building contractor 工務店の娘が建てた家

ワーママのおうちレポート33

皆さんこんにちは、ユウコです。

今回の家は、なんと! 
工務店ズメンバーの一員「辰巳工務店」の娘さん家族が、実家の隣に新築した家です。
家づくりのプロフェッショナルである工務店の身内が建てた家、これは楽しみです♪ 
早速おじゃましていきます。
ゆとりのある玄関ホール&廊下スペース
玄関ホールの天井は、端材を利用して、いろいろな無垢材をランダムに貼っています。以前の事例では、確か壁に貼っていましたね。
足元の無垢床は、ホワイトオークのヘリンボーン張りでおしゃれに。


玄関から左に進むとLDK、右に進むと寝室や洗面室へ続く間取りになっていて、玄関ホールと廊下を兼ねた、無駄のないゆったりとした間取りになっています。
リビングドアは好きな色に塗装できるように、Panasonicのクラフトレーベルのものを採用。
空間全体を、好みの雰囲気で統一しています。

ドアを開けてリビングに入っていきます。


まず、印象的だったのは、壁掛けテレビの位置です。お子様が小さいので届かないようにする為と、スクリーンセーバー状態だと、絵画をかけているようにも見えるそう◎
こちらの家族の生活スタイルが、ダイニング+椅子なので、テレビが少し高めの位置でも快適に見れるそうです。AV周辺機器も右の収納棚に収めて、スッキリとさせています。
存在感のある造作キッチンカウンターはモールテックス仕上げ

リビングの奥に見えるのは、『 お気に入りポイント その1 』造作キッチンです。


はじめはアイランドキッチンを入れようとしましたが、LDKが長方形の縦に長い空間だったので、オリジナルで二型キッチンを造作しました。
前方はモールテックス仕上げの造作キッチンで、水回り関係(広いシンクやBOSCHの食洗機など)を、
背面はコンロで、パナソニックのシステムキッチンを入れています。

ちなみにモールテックスとは、薄く塗っても削れや割れが出にくく、強度がある新素材。水に強く、カラーバリエーションも豊富なので、飲食店のキッチンやカウンターなど、最近は様々なところに使われています。機能性はもちろん、つやっぽいコンクリートのような質感も、この家の雰囲気に合っている^^
ARIAFINAのジリオ(換気扇)も、空間のアクセントになっていて素敵ですね。


造作ならではの、ラウンドコーナー。


シンクの内側部分もステンレス製の造作で、食洗機やゴミ箱もピッタリ。

水栓はグローエのグラシア(電解水素水整水器シングルレバーキッチン混合栓・日本トリム製カートリッジ付き)で、水道・浄水・電解水素水・酸性水・お湯がでて、引き出せる&シャワー切り替えもあって、使い勝手も良さそうです。
水素水や酸性水は何に使うの?と質問が出てきそうなので、ここで解説しますね。

電解水素水:
水素を含んだアルカリ性の水。胃腸症状の改善に効果があって、飲水や料理全般に。
酸性水:
弱酸性の水で、お肌に優しい。お風呂や洗顔などにはもちろん、洗濯やお掃除などにも。

メリットはたくさんあるのに、コストもそこまで負担にならないようです。
私もキッチンを造作することになった暁には、ぜひ検討したいと思います◎

ミーレの洗濯機&乾燥機が並ぶ、スタイリッシュなランドリールーム

『 お気に入りポイント その2 』
食洗機でお馴染みミーレの、洗濯機と乾燥機がスッキリと並ぶ、インダストリアルな雰囲気のランドリールームです。
もちろん見た目だけではなく、機能的にもいいんですよ!と施主さま。
洗濯時間は日本製より少し長くかかりますが、洗浄力はあるし、乾燥も1時間くらいで乾くそう。
導入コストは少し高めだけれど、20年使う想定で設計されていることや(日本製は6年〜10年基準)、使い勝手&毎日目にすることを考えると、大満足だそうです。
洗濯は毎日のことだし、自分の気持ちがアガるものを選ぶのは、楽しく日々を過ごすためにとても大切なことだと思います^^

洗面台の高さは、主役の洗濯機&乾燥機の高さに合わせて、スッキリした収まりに。
広いカウンター上で洗濯物を畳んだり、乾燥にかけたくない衣類をバーにかけたり、アイロンをかけたり、、洗濯周りの家事全てが、ここで終わるように計画されています。


洗面室の隣は、家族全員分のウォークインクローゼットになっているので、収納動線もグッド!

キッチン⇔パントリー⇔ガレージへの直アクセス
キッチンに戻って、キッチン⇔パントリー的な収納棚⇔ガレージは、ひと続きになっています。


重い食材類や飲み物を、車からひとまずパントリーに、使うものはキッチンにと、さっと運べるこの導線は、主婦にとって完璧です! 

電気の賢い使い方と災害時の安心をかなえる「電気自動車+V2H」

ガレージには電気自動車の充電と、家に電気を送る放電の両機能を備えるV2Hという機器を設置しています。この仕組みで、電力会社の夜間料金お得プランを利用して、夜の間にV2Hに充電→その電気を日中に自宅で使用することで、電気代をお得にする工夫をしています◎
災害時には「電源コンセント」として使える安心感も大きいですね。

さらに、さすが住宅系の補助金に詳しい辰巳工務店さん、九州電力の100%再生可能エネルギーで電力供給を受けている証明をする「まるごと再エネプラン(月額税込500円)」に加入することで、電気自動車購入+V2H設置の補助金を合計約120万(※)ほど頂いたそうです。
毎月の電気代=ランニングコストを抑えて、さらに未来の地球のため、子ども達のためにもなるこの考え方、検討する価値を大いに感じますね^^
(※年度や条件により補助金額が変動することがあります)

「実家の隣」という立地を活かした、子ども部屋の考え方

こちらのご家族、お子様は二人いらっしゃるそうですが、子ども部屋がありません。
「必要な時期になったら、隣の実家の空いている部屋を使わせてもらう予定なんです」と。
なるほど!! 
子ども部屋って、大体皆作っているし、必ず必要な気もしていたけれども、、、
いずれ、子どもは巣立つし、例えば大学で家を出るとしたら、子ども部屋が必要な期間はせいぜい中学生〜高校生の6年間くらい。子どもが出た後、その部屋が物置になるパターンってありますよね・・・。
この家は、最初から子ども部屋については「実家の空いているスペースを活用する」という考え方で設計されたそうです。
周辺環境まで取り込んで計画するこの考え方は、とても合理的ですね◎

デザイン、使い勝手と機能面も両立する辰巳工務店の家づくり
この家は、辰巳工務店で基本仕様の「長期優良住宅」の家です。
壁は遮熱シートで覆い、断熱材は高性能グラスウールを使用するなど、断熱対策もしっかりされていて、補助金も取得したそうです。
辰巳工務店は、「人に優しく永く住まう家づくり」をコンセプトにしていて、さらに住宅関連の制度や政策方面にもかなり詳しく、コスト面においても無駄のない家づくりの達人とも言える工務店です。気になる方は、ぜひ相談されてみてください^^


家づくりのプロフェッショナルである、工務店の娘さんご家族の家、いかがだったでしょうか。
同じ敷地内でも二世帯とは違って、お互いに心地良い距離感で暮らすことや、空いているスペース有効活用のアイデア、住心地アップやコストダウンの方法など、様々なアイデアが詰まった家づくりを見せていただきました。

ステキなお家や暮らし方を見せていただき、どうもありがとうございました。

■建物概要
ご住所:佐賀県鳥栖市
竣工年月:2021年8月
設計・施工:辰巳工務店

私的 家づくりメモ

  • 存在感をはなつモールテックス仕上げの造作キッチン
  • ミーレの洗濯機&乾燥機が並ぶランドリールーム
  • 駐車場⇔パントリー収納⇔キッチンへの導線
  • 電気自動車+V2Hで、電気代コストダウンと災害時対策を
  • 子ども部屋の考え方について